Figmaグローバルプロモーション - Behind the scenes

IE3のMiyamotoです。

2025年11月に渋谷スクランブル交差点の大型ビジョンで放映されたFigmaのグローバルプロモーションに参加しました。

今回はこのグローバルプロモーションに参加した背景やプロセスについてお伝えします。

参加した背景

8月中旬にFigma Makeで作品を作ってもらえないか?と声をかけてもらったことが、今回のプロジェクト参加のきっかけでした。

以前、ニューヨークで行われた同様のキャンペーンを目にしたことがあり、そのイメージを渋谷で実現できることにワクワクしました。ただ、Figma Makeで本格的な作品を作るのは初めてだったため不安もありました。しかし、渋谷スクランブル交差点の大型ビジョンに自分の作品が映るという貴重な機会はそうそう無いと思い、迷ったら面白い方へという気持ちで参加を決めました。

Figma Makeで作品を作り始める

制作期間は約1.5ヶ月。Figma Makeで何ができるのか、手探りからのスタートでした。

Figma MakeはいわゆるVibe Codingができるプロダクトで、エンジニアでなくても自然言語でコードを生成できます。コードが得意ではない僕にとっては、ありがたい限りですが、まさに未知の領域です。

検証期

まずはFigma Makeで何が出来るかを検証しました。最初に試したのは、過去に作ったTeenage Engineeringのコンセプトアートをベースにした生成。残念ながら、そのまま使えるクオリティには届きませんでした。

次に、ジェネラティブなシェイプを生成するツールや、スーパー楕円を作れるツールなど、いくつかのツール系を試作。ノーコードでデザインツールが作れることには可能性を感じたものの、渋谷の大画面に映えるものとは違うなと判断しました。

光明が見えたのは、パーティクルを生成するアプローチ。この方向なら自分の経験も活かせそうだと感じ、深掘りしていくことにしました。

50点から始まるブラッシュアップ

方向性が決まり、本格的な制作へ。今回は「指示はほぼ自然言語のみ、デザインはAIにできるだけ任せる」という制約を自分に課しました。AIとの共同作業の黎明期である今、自然言語だけでどこまでいけるのかを記録しておきたかったからです。 様々なプロトタイプを作る中で感じたのは、50点くらいのクオリティは一発で出てくるけれど、そこからの調整が大変だということ。1パーツずつ、何度も修正を重ねる地道な作業が続きました。

100回のやり取り、そして壁

振り返ると、2025年9月当時のAIモデルの性能もあり、それらしい形になるまでに約100回のやり取りが必要でした。この回数は今後のモデル進化で短縮されるでしょうが、Vibe Codingでの粘り強いコミュニケーション力は、今のうちに身につけておきたいスキルだと感じています。 そして100回目あたりで大きな壁にぶつかりました。自然言語では、細かなパラメータのニュアンスや微妙な表現の伝達が難しい。ここは埒が明かなくなり、IE3の田中君に助けを求めました。React環境を構築してもらい、コードでパラメータを調整。このAIと人とのハイブリッドなVibe Codingアプローチで、ようやく完成が見えてきました。

PartiTypeの完成

こうして完成したのが「PartiType」という作品です。打ち込んだ文字がパーティクルとして表示され、フォントやパラメータを自由に調整できます。 渋谷スクランブル交差点は多国籍な方々が訪れる場所。だから英語と日本語、両方で挨拶を表示できるようにしたいと考え、それぞれの言語に対応したフォントを用意しました。 完成までのAIとのやり取りは、トータルで200回に及びました。

キャンペーン当日

キャンペーン当日、作品が放映される様子を撮影するために渋谷スクランブル交差点へ足を運び、その瞬間を待ち構えていました。きっとこの渋谷の大画面に自分の作品が映し出されるのは人生で一度きりだろうと、その貴重さを噛み締めながら撮影をしました。 放映は毎時39分とあらかじめ決まっていたため、タイミングを逃さないよう緊張感を持って臨みました。これからチャレンジされる方へのアドバイスとしては、ヒカリエ側からの撮影が比較的撮りやすくおすすめです。

Figma Make Cafeでの登壇

キャンペーンと同時期に、原宿に特設されたFigma Make Cafeでのイベントにも登壇しました。 キャンペーンに参加したクリエイターがFigma Makeの使い方や制作ノウハウを紹介するイベントです。 平日の夕方にもかかわらず立ち見が出るほどの盛況ぶりで、注目度の高さに驚きました。

プロジェクトを振り返って

このプロジェクトを通じて、Figma MakeやAIの可能性を肌で感じることができました。 そして何より、渋谷スクランブル交差点に自分の作品が映るという、かけがえのない経験ができました。 2026年はさらにAIとの共創が進み、制作環境も新しい次元に入っていくでしょう。だからこそ、これまで培ってきた知見や経験がより重要になる気がしています。 今回のFigma Makeでの制作プロセスは下記のウェビナーでも詳しく紹介しています。ぜひご覧ください。 ではでは〜。

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